update 1997 11.15 by TPM.CO


ライトウエーブで作成した立体をプレステBASICで動かすまでチュートリアル




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モデラーの起動
まず、六角大王を立ち上げます。
ご存知のない方のために説明しますと、「六角大王」という3D立体作成ツールは、手書きで3Dの絵を描くとそれがそのまま立体になるというウソみたいなソフトです。では順を追って説明して行きましょう。

手に入れていない方はこちら



まず、ロケータと呼ばれるウインドーにマウスを持っていき、とにかくドラッグしてマウスを動かしてみましょう。すると、緑のグリッドと呼ばれる箱が動くはずです。 動くことを確認したら、初めの状態に戻してください(中心を表す矢印が上に来ている状態)。

立体を作る

ボタンのを押して線画入力モードにします。
左クリックした所にちいさな白丸が打たれます。次の様に四角を書いてみてください。



結構いいかげんに描きましたがこんなもんでいいです。
なお、間違えたら右クリックで戻れます。一筆書きできなくなって線を切りたい時はスペースです。また、いったん描いた線を消したい時はを押して、消したい線を指してクリックするとその線が赤くなるので、で切り取れます。線をつなげるときは、白丸の上で右クリックするとつながります。この時、離れていると近くに別の白丸を作ってしまうので注意。

できましたら、ロケータで、動かして見ましょう。



不思議なことに先ほどの落書きが立体化してしまいました。スゴイッ!!!!

さて、書いた落書きがなんでも立体になるか?というとそうでもなくて左右対称でなくてはならないという条件があります。それで、最初の方の図に書き込んであった、「中心を表す」「右」「左」の意味がお分かりになられると思います。左右対象でさえあれば次のような物もOKです



さてできましたら、データの保存です。ファイル>名前を付けて保存 を選んで保存しておきます。この時のデータ形式は、六角大王でしか読み込めません。あとあと、修正したいときのために取っておきます。

データの変換
さて、ここでうろうろしてる暇はありません。せっかく作ったデータをプレステで動かさなくてはなりませんが、このままでは六角でしかつかえません。そこでデータを一旦ライトウエーブに渡し、プレステでの形式に変換します。

まず、先ほど作成した3Dモデルに色を付けます。面塗り > 全てを塗る を選択しますと以下のようになります。



なぜ色を塗るかというと、ポリゴンとは板のことであり、六角大王の方式のままでは線のデータでしかないため、ライトウエーブで読み込めないからです。

ファイル > DXF形式で保存 を選び、保存します。ファイル名はtest.dxfとしてください。

冒頭で作成した箱にも色を塗ってDXf形式で保存しておいてください。ファイル名はbox.dxfとしてください。


ライトウエーブでのデータ変換
まず、ライトウエーブのモデラーを立ち上げましょう!



DXFをロードする
OBJECT > loadを選択すると、ファイル読み込みダイアログが開きますので、先ほどのDXFファイル「test.dxf」を読み込みます。なお、この時に下の「ファイルの種類」を [OBJECT] から [ALL FILES]にしないとファイルが選択画面に表示されません。

さて読み込みますと、たいていは画面にいなかったりはみ出して表示されたりしていますので、display > fit allを実行して真ん中に収めてください。


RSDデータを出力する
さて、今読み込んだDXFファイルは読み込まれた時点でライトウエーブの形式(*.lwo)に変換されていますので、このままライトウエーブでの編集に入ることもできますが、うろうろしている暇はありませんのでデータ出力に進みます。

[objects]の中の[custom]ボタンを押しっぱなしにします。するとメニューが 現われますので、[RSD_EXPORT(Ver1)]を選択し、ボタンを離します。すると、プレステでの形式,RSD形式に変換するためのダイアログが現われます。



なお、この機能はライトウエーブをインストールしたばかりの時には付いていません。あらかじめライトウエーブフォーラムpcpsx120.zipというプラグインファイルをダウンロードし、解凍して、含まれているreadme.txtに従って、インストールしておいてください。


3Dで立体のデータを出力するときに注意すべきことは、スケールです。たいてい「表示されない!」と大騒ぎするときは、作成の時小さく作ったままで実は表示されているが見えないくらい小さい、といったことが原因であることが多いです。従って上のダイアログでのScaleを500(倍)にしてOKを押し、testという名で保存します。すると、test.rsd test.ply test.mat tst.grpの4つのファイルが出力されます。
出力された4つのファイルを新規作成したフォルダの中にいれます。フォルダ名はmodelとしておいてください。

同様にして冒頭で作成した箱、BOX.DXFからも 4つのファイルを作成してください。これを追加すると、modelのなかには8個のファイル(2種類のオブジェクト分)が入りました。

参考までに、「プレステで最大アップの時に画面いっぱいになる大きさ」は高さ100mです。


プレステBASIC(MIBASIC4)の起動

MIBASIC4を手にいれます。ニュースのplaystation.ny.nan_yaro.theme1の中の97/11/09の「MIBASIC04」の添え付けファイルか、ガイドホームページにある、MIBASIC4.LZHをダウンロードし、解凍しておいてください。

をクリックし、MS-DOSを立ち上げ、ディレクトリをMIBASIC4のあるディレクトリまで移動させます。(ここでは CドライブのMIBASIC4ディレクトリにあるとして話を進めます)

Microsoft(R) Windows95
(C)Copyright Microsoft Corp 1981-1995

C:\WINDOWS>CD ..

C:\>CD MIBASIC4

C:\MIBASIC4>


さて、一度このBASICを動かしてみましょう。
まず、プレステの電源を入れ、CIPを立ち上げてください。



DOSの画面で、C[Enter]と打ってください。
C\MIBASIC4>C

gcc ー02 bas.c baslib.c


画像データの作成、プログラムのコンパイル、プレステへのデータ転送などなどを勝手にやってくれています。
しばらくして以下の画面になります。



これがMIBASICに入っているサンプルプログラムの実行結果 です。
パッドで動かして見てください。

このBASICは、
TEST.BASを変えることで動かし方が変えられ、
フォルダMODELの中身を変えることで別のキャラにすることができます。

見終わったらパッドのスタートを押してCIPの画面に戻しておいてください。


3Dキャラの置き換え
今回はMODELの中身を書き換えることで、サンプルのキャラを六角大王で作成した3Dキャラに置き換えて見ましょう。

MIBASIC4のフォルダを開き、中にあるMODELという名前のフォルダを別の名前に変更するか別のフォルダに待避させ、先ほど作成したフォルダmodelを代わりに入れます。

DOSに戻り、先ほどと同様MIBASIC4を起動させます(C[Enter]と打つ)。

C\MIBASIC4>C

gcc ー02 bas.c baslib.c


六角で作成したキャラに置き換わりました。



今回は2つのオブジェクトしか書き換えていませんが、3つとか4つ作ってもmodelフォルダに放り込んでおけば、あとは勝手に変換してくれます。あとは、BASICプログラムの中で、POLYGON(X,Y,Z,K,N)で、Nを指定すればいいだけです。

六角大王で色が塗れてもポリゴンには裏表がありますので、プレステで写したときにあちこち欠けていることがあります。そういった場合はライトウエーブで読み込んだ際に向きを変えてやる必要があります。コマンドとしては alignで方向を揃え、Flipで部分的な裏表をひっくり返します。詳しいやり方はライトウエーブのマニュアルを見てください。

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