難破者たち


「おーい、気球は、上昇しているか!」
「いや、降下している。もっと重いものを全部すてるんだ」

1865年3月23日午後4時のことであった。
南北戦争下で南軍の捕虜であった5人と1匹は、気球を使って逃亡をはかった。逃亡途中、 太平洋上で嵐に遭遇し漂流。今や気球は裂け徐々にその気力を失っていった。
「下から波の音が聞こえる、もっと捨てるんだ!全部捨てろ」
無慈悲にも気球は、魂が失せたように徐々に失速していった。
その時、「陸だ陸が見えます!」を高らかに声が響いた
失望の中に一筋の光が放たれた

それからどうしたの


ホームページへ

This material may not be published, rewritten.

Copyright 1996 SHIMA(BUTTON HEAD).
ALL RIGHTS RESERVED.